内股

内股の子ども達について

はじめに

内股でお悩みのお子さまへ

日本人は昔、食事や勉強の時は正座をする文化がありました。その習慣もあり、ご先祖様からの遺伝で内股やカマ足(カマの刃先の様に曲がってる事)の日本人が多いのですが、家屋の近代化により椅子の生活が多くなってきた為に、現代では真っ直ぐで美しい足に成長している日本人も多く見られます。それでも、バレエを30年間教えている中で、内股がひどい子供達には沢山遭遇しています。

バレエを習えば内股が治ると思ってバレエを習いに来るお子さんや大人の方もおりますが、バレエのレッスンを継続しても自然に内股が外股になっていくわけでは無いと思うようになりました。それでも、バレエを習わないでいるよりは効果的とは思います。

私がクラシックバレエの指導して来た歴史の中で、絶えず内股の子供達が入会して来たり、在籍しておりますので、内股の生徒達の共通の特徴が段々と解って来ました。そして、その特徴を本人に意識的に治すように指導していかないと内股はなかなか解消しないと思った次第です。

 

改善を目指して

内股にも色々なパターンがありますので、全てが当てはまるわけでは無いかもしれませんが、親御さんと本人が知る事で治して行けるならば、将来に良い影響があると信じて明記致します。

まず、生まれつき内股の方はバレエの6番ポジション(両足を揃えて気をつけで立った状態)に立つと、異常に踵に力を入れて身体を支えようとしています。体重の軽い幼児でも内股の子供の踵を触ると石の様に硬直して左右に動かそうとしても動きません。

それと共に、足の小指とその隣のお姉さん指が丸く縮こまっている事も同時に発見できます。いわゆる、足の裏全体で立つのが理想ですが、内股の方は足の側面(外側)に異常に力が入ってしまうので、1番外側の小指や踵に体重を乗せてしまう傾向にあります。内股の方は、家族や知人の方の前で、裸足になって足を揃えて立って見てください。裸足でも靴で歩く時も(バレエシューズでも)、常に足の指全部を意識的に伸ばして、足の指裏はカエルみたいに、床に全部の指をペタンとついて歩いたり、ジャンプ、スキップ、走る、レッスンするのが理想です。(指の腹を床につけようとする)自分の身体を支える指が10本使えれば、踵の異常な力も抜けて足の裏全部(土踏まず以外)で活動できて、段々と内股が解消されて行くと思います。

 

最後に

やよいクラシックバレエ教室でも、幼児から小学校低学年クラスでは、足の小指とお姉さん指をシューズの上からルルベの時に伸ばしてあげて、指が丸まっていた事を認識させて、日々のレッスン内で指導者がチェックしながらバーレッスンを進めております。トウシューズを履く小4年生の頃には、酷い内股の子供やそうでない子供達も足の指の力を抜く事が認識できるので、生徒達の足も長くて綺麗な女の子に成長していきます。 普段、通学する時や買い物行く時も靴の中で指が5本共に伸びて歩行しているか、自己診断してみてください。指の裏をふんだんに使う事は脳開発にもとても良いので、皆さまの参考になっていただければと思い記載させていただきました。

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